新屋高等学校 中期ビジョン(5ヵ年計画)(平成30年5月)

本校が目指す5年後の姿(具体的な目標)

1. 学校の現状や課題

平成23年度から27年度までの中期ビジョンの検証から、現状と課題を次のようにまとめることができる。

①生徒指導が行き届き、安心して学ぶことのできる環境が整備された学校

全職員で整容、挨拶、通学、清掃等の指導に取り組んだ結果、生徒は基本的な生活習慣が身に付き、落ち着いて学校生活を送っている。問題行動で指導される生徒や進路変更をする生徒が非常に少ないことからも、生徒の学校生活の環境は良好であると言える。

②基礎学力・応用力が確実に身に付き、多様な進路実現が可能な学校

平成23年度から27年度までの5年間で卒業生は40%が4年制大学へ、短期大学や専修学校等を合わせると80%を超える生徒が進学している。一方で就職する生徒も15%程度おり、進路先は多岐にわたっているため、個々の進路実現に対応した取組をしている。国公立大学合格者は20名前後で推移してきたが、平成29年度の合格者は23名となり過去最高に近づいている。

③生徒の自主活動が活発で、地域との連携に積極的に取り組む学校

本校は設立当初から地域との交流活動に積極的に参加している。現在、年間を通して恒例のものが6~7事業、その年ごとに行われるものが4~5事業を数える。以前はほとんどが生徒会と吹奏楽部の活動であったが、近年は学校設定科目として授業の中で活動することや希望者の参加も増加している。今後は部活動の特徴を生かせる活動や一般生徒が参加しやすい活動を推進したい。

④部活動が盛んで、各種大会においても上位入賞が可能なレベルを維持する学校

部活動への加入率は、平成23年度から27年度までを通して、運動部50%、文化部25%と、高い状態が維持されている。平成29年度には、運動部51%、文化部33%とさらに加入率を上げている。
部活動においては、平成24年度から毎年2競技以上が、団体または個人で全国大会出場を果たしている。弓道部の東北大会優勝、インターハイ入賞のほか、創立30周年の平成26年度にサッカー部が全国高校選手権大会に初出場を果たしたことは特筆に値する。平成29年度は全国レベルで活躍する部活動がさらに増え、弓道部は女子団体でインターハイ第4位、全国選抜第3位に輝いている。

2. 学校を取り巻く将来の状況の予測

①生徒数の推移

本校への入学生は新屋地区の中学校をはじめ、秋田市内からの入学が全体の約9割を占めている。中でも新屋高校近郊に位置する中学校から多くの生徒が通っている。本県の人口減の予測は厳しいものがあり、生徒数の減少も避けられない状況である。

②志願者の倍率

入試の平均倍率は平成23年度入試から27年度入試までの5年間における平均が1.26倍であり、高倍率を維持している。平成27年度入試から募集定員が25人減の175人となったが、35人学級で一人一人に目が行き届く点を中学校にも丁寧に説明しており、平成28年度入試も1.30倍、平成30年度入試では全県で1倍を切っている中で1.15倍の倍率を得ている。
背景には能力、適性に応じたきめ細かな進路指導への期待があると思われる。多様な進路実現を果たすとともに、部活動や地域連携に魅力を感じて志願してくる生徒や保護者の期待に応え、魅力ある高校、入学したい高校との評価を更に高めていくことが必要である。

3. 目指す方向性や学校像

①本校の教育方針

Ⅰ 基本的生活習慣の確立     Ⅱ 学力の向上
Ⅲ 特別活動の充実        Ⅳ 地域への貢献

②目指す方向性

本校がこれまで取り組んできた「地域に根ざし、生徒指導の行き届いた学校」づくりは成果が現れており、今後もこれまでの方向性を踏襲しながら「地域の信頼を得て充実した部活動と進路目標の実現が果たせる学校」を目指していく。

4.5年間で達成を目指す具体的目標

・国公立大学合格者数が30名以上、就職決定率100%となるようにする。
・部活動において、毎年複数の競技が全国大会への出場を果たす。
・地域との交流事業に年間10事業以上参加または実施する。


具体的な取組等

1. 生徒指導が行き届き、安心して学ぶことのできる環境が整備された学校

・全職員で生活指導(整容、挨拶、ベル着ベル授業、清掃、通学等の指導)に取り組む。
・キャリア教育の一環としての生徒指導を徹底し、社会人として必要な基本的な素養を身に付けさせる。

2. 基礎学力・応用力が確実に身に付き、多様な進路実現が可能な学校

・「キャリア教育全体計画」に基づき、生徒、保護者の多岐にわたる進路希望に対応するための学習機会や情報の提供に努め、早期の進路目標明確化を促す。

・平成30年度入学生から新たに「地域と共に生きる新高生」を育てるために「3年間の進路指導ストーリー」を作成し活用する。また、キャリア手帳を持たせて、主体的な学びを記録し進路実現に活かす。

・ポートフォリオの作成と活用を通して生徒の学習活動を「見える化」し、PDCAサイクルの形成を促し、主体的な学びへの意欲を涵養する。

・1年生から読書による進路分野別学習と発表活動を行い、面接や小論文試験に対応する知識を深めさせる。

・進学・就職に対応した教養コースを2、3年次に設置し、「地域コミュニケーション」「キャリアプランニング」の学習を通して地域社会への理解を深めさせ、地域の活性化に貢献する意識を育てる。

・地域企業へのインターンシップ、社会人講師による職業講話等を実施し、将来の生活設計や社会人・職業人としての生き方を学ぶとともに、自己の能力や適性に応じた進路を自ら選択できるようにする。

3. 生徒の自主活動が活発で、地域との連携に積極的に取り組む学校

・生徒会、写真部、有志による日吉神社山王例大祭への参加、新高祭での仮装行列の地域幼稚園訪問、保育ボランティア、小学校への高校生助手派遣プログラム等の活動を行う。

・生徒会を中心に、栗田支援学校との交流活動の拡大を図る。

・学校設定科目「地域コミュニケーション」の中で地域についての学習(新屋の歴史の理解、地域企業研究、地域ボランティア活動等)を推進する。

・吹奏楽部による地域での演奏活動を行う。

4. 部活動が盛んで、各種大会においても上位入賞が可能なレベルを維持する学校

・外部コーチ(卒業生、社会人)等の積極的活用を通して、継続的な強化を図る。

・前期選抜による入学者に対する学習支援と進路指導を行い、文武両道を実現する。

・学校後援会、同窓会の組織の充実と両会からの部活動に対する一層の支援強化をお願いするとともに、部活動同窓会の充実を推進する。