校長あいさつ

 本校は今年度、創立40周年を迎えます。6月に野球の強豪校、奈良県智弁学園高校と岩手県盛岡大附属高校を招いての野球の招待試合、9月にはブラウブリッツ秋田ユースを招いてのサッカー招待試合、そして10月5日、ミルハスに於いて記念講演・記念式典を挙行します。
 「自尊自知自制」の校訓のもと、社会の幸福に貢献できる有為な人材を育成することを教育目標とし、幾多の人材を輩出して参りました。本校の今年度の教育方針、重点事項の中の大きな2つのキーワードは「社会の変化に主体的に対応できる人間の育成」、そして「本気で挑戦し続ける新屋高校」の2つです。
 1つ目については、ICT、AI、グローバル化が進みものすごいスピードで変化を遂げる社会に追従していくためには、幅広い知識、視野、経験が必要です。本校は特にSDGs・ボランティアに関する活動が盛んで、幅広い活動を行い、県内の高校の模範となりリードするような地位を築いています。さらに、東京大学、学びのイノベーション・プラットフォーム特別会員としての参加、大正大学S-U.P.P(School・university・partnership・project)への参加など、幅広い視野をもち、経験をすることを目指し、いわゆるキャリア教育の充実に尽力し成果も収めています。
 また、グローバル化社会に対しても対応できる実践力を身につけさせたいと考えています。各種イングリッシュキャンプ、英語スピーチコンテスト、海外で活躍する人材の講演などを積極的に活用し、まずはその意識づけの「しかけ」を数多く導入したいと考えています。
 2つ目の「本気~」ですが、本気になって取り組まないと物事が終わったとき、達成感、充実感を得ることはできません。本気になって高校3年間を過ごすと、卒業式で涙することができます。生徒個々により本気になる場面、程度は違います。学校としては1つ目に挙げた取り組みがメインとなると思いますが、授業、部活動、生徒会活動などどんな場面でもいいので、生徒には「本気」になる時間を作ってほしいと思います。
 新屋高校は、上記のように広い識見を得、経験を積むには最適な学校だと思います。何度も使っているフレーズではありますが、生徒が「毎日通いたくなる学校」、保護者が「自分の子どもを通わせたいと思う学校」、そして「地域から愛され、応援される学校」を目指して、職員一同、一丸となって努力して参ります。よろしくお願いします。

秋田県立新屋高等学校長
浅利 宏